マーケティングの発想と手法で 区政を刷新 本文へジャンプ高橋義明のページ
 高橋義明の政策

区政へ訴えたいこと



今の区政はおかしい!


 この1年余りの“復興小学校”の保存・活用運動を通して、税金のムダ使いを含めて「今の中央区はおかしい」と痛感した点です。それは6期・24年間の長期政権による弊害ではないかと、区民の皆さんに問題提起してきました。つまり今、『選手交代』が必要で、若い世代と一緒に新しい中央区を作る時期に来ているのではないか、ということです。


マーケティングの考え方を区政に!


 また、私はおよそ30年間、マーケティングの業界にいる民間人ですので、マーケティングの考え方を採用した新しい区政についても提案します。具体的には、区長の直轄組織として『戦略室』を新設し、重要な政策に関しては戦略や方策をここで作ります。そして、定期的に『区民満足度調査』を実施して、それぞれの政策の成果を数値で検証します。

 このように抽象的な目標ではなく、中央区を良い区にするための具体的な方策まで考えて行きます。

  新しい区政のしくみはこちらのページに。


災害対策



防災力の4つの要素


 この数年間、まさに『防災』に関するプロジェクトで調査の仕事をしてきたことから、中央区の防災力、あるいは減災力の強化の必要性を非常に痛感しています。

 専門的になりますが、現代の防災の課題は、『自助力』、『共助力』、『公助力』、そして『連携力』です。取り分け中央区では区の特性を考え『公助力』と『連携力』が重要です。『公助力』とは、巨大地震が発生した際や、ゲリラ豪雨などの恐れがある場合の、区の迅速で適切な対応です。『連携力』とは、防災の際に活躍いただく町会の皆さんと区が、いざという時にうまく連携して動けるかということです。

 しかしながら先日の地震では、区の対応力と統率力が万全だったとは感じられませんでした。防災無線の使い方にも問題が見受けられました。


防災構想


 私の防災構想は、区の防災担当以外の職員の大半を、数人ずつの班に分けてそれぞれの『町会担当』とし、万一の時に、その班が速やかに担当町会へかけつけ、町内の状況を調べて区の災害対策本部に報告したり、必要に応じて警察・消防・救急へ連絡したりします。また、町会の方々を手伝ったりもします。そして、万一の際にこのような連携が円滑に行われるよう、各班は町内行事などを手伝って『顔の見える関係』を築いておきます。

 なお、オートロックマンション対策は早急な課題ですが、パソコンや携帯電話のメールを活用して住民や事業所と情報交換する新しいシステムが既に存在し、稼働していますのでそういう方法を採用しても良いと考えています。


築地市場の移転に反対



問題の本質は『毒物』ではなく、中央区民の『損失』


 私は根本的に、移転には反対です。豊洲が東京ガスの跡地であるための“毒物”の問題が解決されなければならないことは当然ですが、では解決されれば移転して良いのかということです。私の移転反対は“毒物”とは別にとらえています。
それは、『築地市場』は文化面、産業面、さらには税収面でも“中央区の貴重な宝物”であるという点です。その宝物を失うことで、区民はどれだけの損失をこうむるのでしょうか?それは金銭的な損失ばかりではありません。

 この問題は“復興小学校”の解体と極めて似ています。また、私は中央小、明石小の改築計画について区の進め方が荒っぽいと批判してきましたが、区は都に対して「築地移転計画の進め方は荒っぽい」と訴えています。私には、極めて滑稽に写ります。この点から見ても、中央区はおかしいです。


築地市場の価値は『プロの世界』― 築地以外では存在しえない


 また、区はなぜか『万が一』として移転後の図面を早々と準備していますが、本音はどうも賛成に回っているように見られます。移転後には『おさかなセンター』のような観光スポットや高層ビルを作りたいようです。しかしながら、これは築地市場をまったく理解していない人の発想です。

 そもそも観光地というのは、2つのタイプに大別されます。1つは“人に来て欲しいところ”、他の1つは“人が行きたくなるところ”です。築地市場は後者で、これは京都や奈良の神社仏閣と似ています。

 築地市場には日本一、世界一の“プロの世界”があり、これは本来的に見せ物ではありませんので、人に来て欲しくて宣伝している訳ではありません。つまり、国内、海外を含めて、築地市場の『プロの世界』を見たいから来てくれるのです。さらには、一流の魚介類を食べたいから集まって来てくれるのです。この状態を築地以外の土地で再現できるとは思えません。

 言い換えれば、築地市場が他所へ移るということは、この世から“築地”が無くなると言っても過言ではないと思います。更にはプロの世界を支えている区内の飲食業にも大きな打撃を与えることでしょう。中央区は、築地市場を守るためにもっと頭を使って戦略的に反対運動を展開するべきだと考えます。


江東区も受け入れには“実質反対”


 なお、9日の土曜日に江東区の区長候補の公開討論会へ行って来ましたが、3候補の中で2人が受け入れに反対でした。残りの1人も「賛成だが条件付き。場外市場が一緒に移ってきて賑わなければ反対。大田市場のように単なる物流拠点ならば受け入れられない。」としています。江東区でも移転問題は簡単ではないようです。


産業・観光振興



産業は“税収源”。区の仕事は戦略・戦術面の支援


 私のマーケティング経験と技術の見せどころの分野です。

 事業所や、まちの支援・振興策というと低利子融資や補助金がすぐに思い浮かびますが、このような従来型の行政のやり方は、売上向上や利益改善、賑わいの復活といったそれらの施策の本来の目的を果たしているのでしょうか?現実はそうではないようです。「区の支援でお金を借りたが、結局残ったのは借金だけだった」といった声も聞きました。

 その解決策は、考え方を変えれば極めてシンプルです。つまり、借り手が売上を上げられるような戦略や戦術を区側で用意して、お金はその資金(つまりツール)として借りてもらうようにすることです。

『戦略室』が業種・業態別に基本的な戦略・戦術を作成


 このような点は私が考えている新しい区政の構想で、日本でも初めてとなるのではないかと思います。 具体的には、先に紹介した『戦略室』が業種・業態別に基本的な戦略・戦術を、業界団体や専門家を交えて作って、事業者をサポートするものです。その際のポイントが、“中央区の強み”を出来るだけ多く有効活用することです。

 観光についても、築地移転のところで説明しましたように、中央区には日本橋、銀座、築地など、国内や海外から『人が行きたくなる観光地』が沢山ある訳ですから、埋もれてしまっているところを含めて、行政が真剣になって磨きをかけてブランドとしての価値を高める必要が早急にあると考えます。

 “復興小学校”も建築学、教育学などを学ぶ全国の学生さんに、研究や卒論のテーマにしてもらう戦略を考えています。それによって、“復興小学校”が注目されるようになるのみならず、それぞれの地元を訪れる学生が増え、文化保存に熱心な中央区のイメージもアップします。


子育て支援



これまでの待機児童対策は、民間では考えられない遅さ


 一言で『子育て支援』と言いますが、これは極めて多面的で、また奥深いものです。待機児童対策に関して私の経験から申し上げます。実は、およそ25年前のことですが私の娘を保育園で預かってもらうのに大変に苦労しました。つまり順番待ちです。それで現在も同じ問題で困っているお母さん、お父さんが沢山いることに正直びっくりしました。何故かというと、民間で1つの問題が25年間も解決されないことは、まず無いからです。

 特に保育園に入りたい子供の人数は、概ね予測できることなのです。出生児の数や、大型マンションの建築計画などから、比率的にある程度割り出すことができます。


保育園の立地


 次は場所の確保ですが、私は大型マンションを建築する際には、1階とか2階とかに、保育園のスペースを確保してもらうようにするべきです。建築条件にできればこの上ないところです。立地についても、親御さんのことを考えると、住まいの近くか、通勤駅に近いところが最も便利だと考えますから、そういった視点も区は意識していかなくてはいけないと考えます。


子供をもつ親の“心”のケア


 子育てについて、もう一言いえば、私は実は2人の娘を小学校6年生と3年生から1人親家庭として育てました。その体験から申し上げますと、保育園などハード面もさることながら、子育てへの親の疑問や悩みを解消してあげるソフト面での政策が早急に必要ではないかと感じています。まさに“心”のケアです。


未来の中央区を支える“人財”に育てる


 中央区には世界へ展開できる多くの産業があります。未来の中央区を支える子供たちには、是非ともグローバルな考え方とコミュニケーション能力を身に付けて欲しいと思います。そのための基礎教育として英語力の向上は必須です。私が携わった貿易や語学教育の経験を活かし英語教育の充実に貢献したいと考えます。


高齢者対策



頭を使う対象、コミュニケーション相手、やり甲斐や喜び


 “高齢者対策”という言葉は、私は好きではありません。いろいろな面でお世話になった高齢者の方々に対して、“対策”という言葉はふさわしくないと思うためです。まあ、それはそれとして、年齢を重ねるに従って人の体は変化することは事実で、個人差はありますが避けることはできません。

 これも私事で恐縮ですが、私の父は今87歳ですが、私の会社で経理の仕事をしてくれています。運動能力的には年相応かも知れませんが、計算ミスなどはほとんどありません。仕事を始めたのは14年前73歳の時でした。当時、久しぶりに仕事についた父を見て、不思議なことに年々若返っていくように感じられました。

 私が申し上げたいのは、頭を使う対象、コミュニケーション相手、やり甲斐や喜び、別の言葉で言うと適度なストレスかも知れませんが、それらが父をいつまでも元気にしているように思える点です。区も、そういった環境を積極的に作っていったら良いのではないでしょうか。


不安の解消


 また、重要なのが住まいの問題です。1人暮らしの方々については特に心配です。しかしながら、“復興小学校”の建替えでも、高齢者向けの施設の併設などをしないのが不思議です。

 さらにここでも、高齢者の方々の『不安の解消』、つまり心のケアが重要ではないかと考えます。まずは話を親身になって聞くことから始めることではないでしょうか。


大切にしたいこと



人との関係


 お隣に調味料や米を借りに行けるような関係はすばらしいと思います。また、「お互いさま」と言って助け合う関係もあります。元来この地域では、最近問題の『無縁社会』とはまさに無縁の地域だったのですが、いわゆるマンション暮らしが8割を占めるようになった昨今、そうも行かなくなっているのが現実のようです。ここにも行政は目を向けなくてはならない課題が存在していると認識しています。


(c)2011  高橋義明後援会 http://www.clubchuo.org  clubchuo.tokyo@gmail.com